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【遊牧馬肉】モンゴル遊牧民が育てた馬肉の卸売り事業

フード
掲載日:2023-08-25

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希望投資金額 投資・出資 希望

1億円

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始めまして!株式会社キーシアの川越雄貴と申します。
弊社はモンゴル遊牧民が育てた馬を現地契約工場で加工し、日本に輸入、販売しております。
簡単に経歴を記載させて頂きます。

2014年8月:モンゴル遊牧民宅にホームステイ
      現地遊牧民組合と協議し、馬肉や乳製品などの日本への輸出要望を受ける
2016年8月:再度モンゴル遊牧民宅にホームステイ
      輸出に向けて製品選定や日本市場の需要を元に協議
2017年3月:帝京科学大学卒業
2017年4月:株式会社リビングパートナー入社
      営業業務に従事
2019年4月:株式会社リビングパートナー退社
2019年11月:株式会社キーシア設立
2020年1月:モンゴルの精肉工場を複数視察。現地駐在員との連携開始
2020年5月:コロナウイルスによる航空便欠航により事業を一時休止
2021年9月:モンゴルからの航空便安定化により事業を再開
2021年11月:モンゴル精肉工場へのリモート視察、販売契約成立
2022年4月:モンゴル産馬肉のテスト販売開始
2023年1月:「遊牧馬肉」にて商標を取得
2023年2月:限定販売内で固定客を獲得し始める
2023年6月:契約工場へ設備投資計画を協議開始
現在に至る

学生の頃から築き上げたモンゴルでの人脈により、モンゴルの精肉工場と直接契約を可能としております。これにより間接経費を削減しつつ、馬肉加工の要望を直接工場に伝えることができ、顧客ニーズに正確かつスピーディーに対応できます。
またモンゴルの馬は大草原の中、自然のサイクルに沿って育つことから、家畜の肥育に必要なエサ代や燃料代が一切かかりません。
近年ウクライナ情勢などで、エサ代や燃料代が高騰し馬の肥育費用も合わせて高騰する中、弊社は安定した価格で馬肉を提供することが可能です。

現在はテスト販売の段階ですが顧客である飲食店様からは、品質面と価格面で他社の馬肉から切り替えて頂けるなどご好評を頂いており、継続的な販売に繋がっております。

今回は現地契約工場と協議している設備投資費と馬肉の一括購入費の調達のためこちらに投稿させて頂きました。
初めての投稿ですので、いろいろとご迷惑おかけすることもあるかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。

事業プラン

事業概要
モンゴル遊牧民が育てた馬を現地契約工場で加工し、日本に輸入、販売しております。
販売先のほとんどは飲食店で主に1~5店舗展開の小規模店に販売しております。また少量ではありますが、個人顧客への販売や、獣医師監修の元、馬肉を活用したペットフードの開発と販売も行っております。
販売に当たり、輸入から販売まで一貫して弊社が行うことを重要視しております。これにより間接費用を最低限にし価格競争力を高めております。
また顧客の要望を直接契約工場に伝えることができ、顧客ニーズに正確かつスピーディーに対応することが可能です。

主な顧客である飲食店への販売は、販売先でのメニュー化により継続的な販売が期待できます。このため販売先飲食店でいかにメニュー化して頂くかに注力しており、弊社では料理研究家の方に馬肉メニューを開発を依頼、HPにて無料公開しております。


扱う商品について
弊社が扱う馬肉は「遊牧馬肉」という名称で販売しております。(商標登録済み)
遊牧馬肉には2点の大きな特徴があります。
・顧客が使いやすいサイズと購入しやすい量から販売
遊牧馬肉は冷凍後、真空パックにて梱包し200gパックから販売しております。

遊牧馬肉は冷凍後、真空パックにて梱包していることから、一度解凍、開封するとその日のうちに使い切ることが強いられてしまう欠点があります。(飲食店基準による)なので飲食店規模によっては大きすぎるサイズで馬肉を梱包してしまうと、品質が保てている間に使い切ることが難しくなり、結果として廃棄、損失リスクが高くなってしまいます。

このため弊社は1つのパックを一日で使いきれる200gからの販売を実施しております。
馬肉に限らず飲食店メニューにおける肉料理は1人前当たり100g前後であることが多いため、200gパックなら開封後1日で使いきれる見込みが非常に高いです。
また1パックからの販売を実施しているため、来客数が少ない小規模飲食店や遊牧馬肉メニュー開発に時間をかけたい飲食店が必要な数から仕入れることができ、顧客層拡大に繋がっております。
さらに多くの馬肉卸販売業者は仕入れの際に最低購入量を設定しており、これが飲食店にとって仕入れハードルを上げる要因となっております。この販売方法の点でも遊牧馬肉は強い競争力を有しています。

・旬の馬肉のみを使用
遊牧馬肉は一年間で最も美味しい秋馬のみを使用しております。
これはモンゴルの厳しい冬を超えるために、多くの脂肪と栄養を蓄えた秋馬が、最もうま味が強く高品質な馬肉になるためです。
モンゴル遊牧民が暮らす地方の冬は-40から-50℃にもなる気候で厩舎などの建物もないため、馬は冬の間も極寒の屋外で生き延びなければなりません。なので馬たちは夏から秋にかけて大量の草や種を食べて冬を超えるための栄養を蓄えます。この栄養が高品質な肉に繋がり、脂身にもほのかな甘みと抜群のうま味として現れます。
遊牧民の間でも秋の肉が美味しいというのは常識で、秋にと殺した家畜から取れる肉を乾燥させ、冬の間の保存食としています。弊社は現地契約工場から、年間で最もうま味を蓄えた秋馬のみを輸入しております。

近年の馬肉市場の動向
農水省発表の資料によると、令和2年次の日本国内における馬肉の供給量は約1.1万トンであり、平成26年次あたりから横ばい傾向が続いています。卸売り価格は部位によって異なりますが、おおよその中央値は約4,000円台/kgであり、馬肉卸売り業の市場規模は約4.5百億円と推測されます。
安定的な市場である一方、馬肉の卸売り業者は数が非常に限られており、特に国産馬肉の卸売り業者は参入障壁の高さから、新規参入がほとんどなく一部の地方事業者による寡占状態となっております。
なので国産馬肉に関しては非常に売り手優位の状況となっており、弊社と取引のある飲食店様からも一方的な値上がりや納品スピード、取引の融通が利かないなど、様々な問題点を伺っております。
これによりコロナ禍以降あたりから、国産馬肉から輸入馬肉に切り替えている飲食店も増えてきております。

競合商品と比較した際の優位性
弊社の遊牧馬肉は競合商品(国内外産の馬肉)と比べ、価格、品質、扱い部位数にて優位に立っております。
・価格面
馬肉の卸売り価格は部位によってバラツキがありますが、中央値は4,000円台/kgであり、近年はエサ代や燃料代の高騰により価格は上昇傾向にあります。
一方弊社の遊牧馬肉の販売価格は平均3,000円/kgなので、価格面で確かな優位性を誇っております。これはモンゴルの大草原の中で馬を育てることによる、エサ代や燃料代がかからない点や、弊社が現地契約工場から直接輸入していることが価格面で優位に立てる要因となっております。

また近年のエサ代や燃料代高騰により馬肉価格は上昇傾向にあります。
しかし遊牧馬肉にはこれら価格変動要素が少ないため、安定した価格で顧客に遊牧馬肉を提供することが可能となっております。

・品質面
遊牧馬肉は馬が食べている草の違いから、他社馬肉に比べて赤身の色が濃く品質が良いとご好評頂いております。これはモンゴル遊牧民の畜産は、広大な大草原で馬が本来食べるべき数百種類の草を食べ、伸び伸びと育てられることが要因となっております。

馬を始め多くの草食動物は、人と同様に偏った食生活では健康を崩してしまうため、年間数百種類の自然に生えている草を食べ健康を維持しています。
しかし日本などの多くの畜産の場合、馬のエサは自然に生えているものより、人が用意したエサを食べることが多いです。また管理や費用の面から多くの種類のエサを用意することは困難で、数種類から数十種類をエサを与えていることが多くなっています。
これでは馬本来の健康を維持することが難しく、飼育スペースが限られる点からも精神的な負担を強いてしまい、結果として肉質が落ち味や赤身の色が薄くなってしまいます。
実際に国産の馬肉を扱う飲食店様から、馬肉の水っぽさや薄味な点をネックに感じていると伺ったことがあります。

一方遊牧馬肉はモンゴルの大草原で自然に生えた草のみを食べて育つことから、心身ともに健康な状態で育つことができます。これは肉質に大きな影響を与えており、遊牧馬肉は一般的な馬肉に比べて赤身の色が濃く、馬肉の味をより感じられる品質となっております。

テスト販売の需要と反応
2022年4月より開始したテスト販売では、馬刺しの需要があることは創業前の調査から判明していたので、加熱用馬肉に絞って販売を行いました。
主に居酒屋やイタリアン料理店へ販売を行い、いくつかの店舗様からは固定メニューにして頂き、限定的な量ではありますが継続的にご購入頂いております。
主な顧客からの反応として、価格面の安さや配送スピードの速さ、遊牧馬肉の品質と話題性などをご好評頂いております。
特に話題性の面では、モンゴル産馬肉を扱っている会社が現在弊社のみの点と、「モンゴル遊牧民」という話題性が注文数UPや集客力UPに繋がっているようです。

一方加工と梱包状態については現地契約工場の加工水準では、顧客が求めるレベルまで達しておらずご指摘を頂いております。これは設備面で日本産の馬肉精肉工場より劣っていることが要因で、モンゴル全体を見ても設備面で日本の水準に追いつく精肉工場はないとの調査結果が、弊社駐在員より上がってきております。
なので本件でご投資頂けた場合は、日本メーカーの設備を複数種、契約工場に投資予定です。これにより日本と同レベルの加工、梱包水準になり、遊牧馬肉の本格販売へ十分な準備が可能となります。


投資による向上効果
本件にてご投資頂けた場合、その使い道は馬肉の一括購入の費用と、設備投資に使用致します。モンゴルの商慣習では、家畜の購入時にまとめ買いの場合、売り手は割引をすることが多いです。
そこで現地契約工場と協議し本格販売に当たって、300頭分(約35t)分の馬肉をまとめて購入する予定となっております。
この一括購入費用として、総額4,500万円のご投資をお願いできればと存じます。

kg当たり約1,300円となりますが、この金額はモンゴルの馬肉相場と比べ非常に安く、弊社駐在員の調査ではモンゴルから日本への馬肉輸出の場合、約2,200円ほどで輸出されております。
まとめ買いと弊社と契約工場との信頼関係から、相場の半額ほどで馬肉を輸入可能となっております。

設備面での投資は下記設備の投資を予定しております。
・瞬間冷凍機
・クリンスイ製造機
・肉を切るスライサーなど
・真空パック加工機
・-20℃以下の冷凍ストッカー(複数台)
・ガスバリアパック

特に瞬間冷凍機については、馬肉の鮮度を極限まで保った状態で日本に輸入し顧客へ納品することが可能です。
またガスバリアパックと真空パック加工機を使用すると、酸素などの空気の侵入を遮断した状態で真空加工ができます。この状態で冷凍することで、未開封状態なら理論上半永久的に保存が可能になり、弊社倉庫、及び飲食店の元で棚寿命延長による損失リスクの軽減に繋がります。


投資後の短期的な展望
ご投資頂けた場合、まずは生食用の馬肉としての販売を予定しております。
テスト販売の結果、加熱用にももちろん需要があり開拓の余地も十分にありますが、馬肉で最も多く利用されている「馬刺し」として販売していこうと考えております。
現在の販売価格は約3,000円/kgですが、馬刺しの場合高単価での販売が可能なため、馬刺しの販売価格は3,500円/kgほどを予定しております。
初期の目標として、年間で35tの販売、約1.2億円の売り上げを目指します。

また馬をと殺する段階で処分してしまう部位(皮や肺、骨など)を格安で輸入し、ペットフードの原料とします。すでに獣医師から監修を受けジャーキーやホネふりかけの開発を行い、試験販売を行っており、特にホネふりかけはサプリメントとしての効果が高く、心不全の犬が元気になったとご報告を受けております。
本来捨ててしまう部位から作るため原価が非常に安く、高い利益率を出すことができます。

さらに馬肉以外にもチーズやバターなどの乳製品の輸入と販売を行います。
馬肉と合う製品をセットで販売することで、販売促進の相乗効果を狙います。

投資後の中長期的な展望
日本での本格販売が安定し十分に市場を開拓できたら、契約工場と資本提携を行いさらなる設備投資と、それによる増産により日本以外にも馬肉や羊、ヤギ肉の販売を行いたいと考えております。
モンゴルの家畜数や畜産製品の生産量は世界有数で、特に羊とヤギは世界でも上位に位置しており、遊牧生活という特性からまだまだ統計に現れないポテンシャルを秘めています。
このポテンシャルと日本からの設備投資により、資本提携した工場をモンゴルで一番の精肉工場を目指します。
日本への輸出も継続しつつ世界中へ肉を輸出し、資本提携による株式配当にて収益を上げていこうと考えております。

また現在の日本は、モンゴルからの羊とヤギの肉の輸入を禁止しております。
これは日本政府が許可した工場からしか羊やヤギなどの偶蹄類の肉を輸入できず、現在モンゴルには許可を得た工場がありません。
しかし羊とヤギの肉は日本でも需要があるため、将来的には日本政府から許可を得た工場をモンゴルに設立することを検討しております。

投資費用の内訳

ご投資費用の内訳は以下の通りです。
・馬肉の一括購入費
4,500万円
・設備導入費
5,000万円(メーカーと運送費などを協議中)

収益予想

・年間想定売り上げ
1.2億円
・年間販売量
35t
・年間粗利益
7,700万円

投資家への還元方法

初めての投稿ですのでご投資頂いた投資家様と協議して、投資家様ごとに個別に決めていけたらと思います。
現時点では下記のようなものを考えております。
・投資額の○○%を毎月or毎年お支払い
・馬肉販売による利益の○○%を毎年お支払い
・遊牧馬肉の提供(飲食関係の方のみ)

ご投資頂いた方皆様に、遊牧馬肉のおすすめ部位を無料でお送り致します。
投資家様に沿ったリターンにしたいと思いますので、遠慮なくご意見頂ければ幸いです。

起業家へメッセージの送信

起業家

起業家:yuki-keyshiaさん

メッセージ: 4名の打診を受けてます。

性別:男性

年代:30才

本人確認:運転免許証

事業形態:法人

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